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泉明寺克美さんの県議選出馬表明に思う

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 来年4月に行われる県議会議員選挙に早くも立候補の名乗りを挙げた函南町の泉明寺克美さんのことが新聞に出ていました。経歴を見ると、本職は神主さんで、タクシー会社の役員、三島青年商工会議所の副理事長も務めているようです。7年ほど前に三島から泉明寺家に婿入りし、年齢は37歳、政治歴はなく、いきなりの県議選への出馬です。その果敢な挑戦には感心します。

 いろいろな人から聞いた話で、こんなことが分かりました。

 泉明寺さんは自民党員ですが、同じ自民党員で他に二人、立候補の意思を明らかにしている人がいて、函南町自民党支部としては公認申請候補を一人に絞るのに手間取ったようですが、結局、自民党籍の町会議員14人による投票で決めることにし、その結果、泉明寺さんが11票を得て、公認申請候補(申請手続き上公認が確定するのは12月とか)に決まったとのことです。ところが、この選考方式は特定少数者が勝手に決めたもので納得できないと自民党内でも異議を述べる人が少なからずいるようです。

 泉明寺さんの出馬表明の記者会見には、現職県議の水口俊太郎さんが同席して、自分の引退後の後継者として泉明寺さんを指定したと述べたようですが、実は水口さんは別の人に後継者として立候補するように勧め、その人もそれを受けて出馬の準備をしていました。ところが、どういう事情か水口さんは突然、泉明寺さんのほうに鞍替えしました。推測ですが、この水口さんの意思の転換が泉明寺さんへの一本化の流れを決定づけたと思われます。水口さんのお声がかりで出馬の準備を進めてきた方のお気持ちは察するに余りあります。

 泉明寺さんは柏谷の方で、岳父は函南町の現職収入役であり、後見人は同じ柏谷に住む芹澤町長だと聞いていますが、そうであるとすれば、現職議員だけの投票で泉明寺さんが選ばれた事情もよく分かります。それにしても、函南町の自民党はもっと開かれた方法で公認申請候補を選考するべきではなかったでしょうか。できれば函南町自民党支部の総会を開いて、多くの出席者の前で立候補予定者3人による討論会を開き、その上ですべての党員の投票で公認申請候補を選ぶという民主的方法を取るべきでした。

 私は、函南町の政治風土、政治環境を開放的で透明で民主的なものに変えていくために、町長選に出馬しましたが、函南町の政治の支配的勢力である自民党がこのような非民主的な手法で、いわば密室で、県議選の公認候補を一本化したのを見ると、これではいつまでも函南町に明るい政治は実現しないと痛感します。

 泉明寺さんは政治経験に欠け、売り物は若さだと思いますが、このような背景事情のもとで候補者に選ばれたがために、若さにつきものの清新とかクリーンとかひたむきとか溌剌とか、あるいは、しがらみがない、といったイメージに傷がついてしまった感じがします。おそらく自民党内の結束にも乱れが生じ、それも泉明寺さんにはマイナス要因になるでしょうから、出発点からすでに、苦しい選挙戦を強いられると予測されます。

 この結果を受けて、他の二人の方が無所属から出るのか、あるいは出馬を断念するのか、興味深いところですが、函南町の政治の流れを変えるために、私にもまた決意の時が迫ってきました。


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