政見、政治姿勢 バックナンバー.017


危険なまま放置される教育施設

まず命の安全確保を

 丹那小、函南小、函南中(そして多分、東小、西小)の体育館が避難所として使えるかどうかという問題にも増して憂慮すべきは、いつも体育館を使っている生徒や先生たちの命の安全です。姉歯元一級建築士の耐震偽装マンションやホテルは、震度5強の地震で倒壊する恐れがあるとして退去や解体の指示が出されています。厳密な比較はできませんが、Is値が0.31、0.33、0.20の体育館はそれ以上に危険かもしれないのです。正常な感覚をそなえた自治体であれば、耐震診断結果が出た時点で内容を明らかにし、危険性を説明して、使用停止に踏み切ることもするでしょう。生徒たちの生命の安全を守るためには当然のことです。
幼稚園、保育園もこんなに危険
 ところで、平成14年には幼稚園、保育園の園舎の耐震診断も行われています。廃園、民営化が決まっている東部保育園のIs値は0.24でした。二葉幼稚園、みのり幼稚園、丹那幼稚園のIs値も0.30前後です。春光幼稚園だけは診断のあと建替えられましたが、建替えを必要とする度合いにおいては他の幼稚園、保育園も同じです。そして耐震性能の低さから見て、これらの園舎を使い続けることは危険です。このような情報もほとんど役場内で伏せられ、住民に対してだけでなく議会にも報告がありません。
体育館、園舎、校舎の耐震化を遅らせているのは
 鉄筋コンクリート造りの小学校や中学校の校舎も、桑村小と東中を除けば、耐震性能は低く、放置できない状態です。体育館、園舎、校舎がこれほど耐震強度に欠け、危険だと分かっていながら、町はなぜ対策を先送りしているのでしょう。温泉会館や大竹トンネルや、そして新庁舎の建設などを優先し、しかも、それらを必要以上に過大な規模や造作にして、使える財源をほとんど使い切ってしまったからです。
抜本的な行財政改革で財源確保を
 このような失政の結果、いま函南町の財政は火の車です。しかし、財政難を理由に極端に耐震性能の劣る園舎、校舎、体育館を、耐震補強も建替えもしないで使い続けることは責任ある自治体のなすべきことではありません。徹底した行財政改革を行って財源を捻出し、少しでも早く、少しでも多くの建物を安全なものに建て替えて行かねばなりません。そのような改革を断行できる町政を、町政の主権者である住民の力によって実現してこそ、函南町に明るい未来が開けるのではないでしょうか。


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