政見、政治姿勢 バックナンバー.014


議員定数の削減を

 地方自治法には市町村の議会議員の定数について規定があります。人口5万人未満の市および人口2万人以上の町村の場合、定数の上限は26人となっています。人口約39,000人の函南町はこれに当てはまりますが、今の議員定数は20人です(任期中に病没した議員がいるため、一名欠員)。

 では、この20人という議員の数は過不足ないかというと、そうではないと私は思います。3割減らして14人にしても今果たしているような議会の機能に何ら支障は生じないと思います。議員の数を減らすと、多様な民意を議会に反映できなくなると言ってそれに反対する人もいます。しかし、反対するのは当の議員だけであって、町民の多くは議員が多いから自分たちの声がそれだけ多く議会、ひいては町の施策に反映されるとは思っていないでしょう。議会の現状を見ると、まさにその通りです。

 議員ひとりひとりが独立した意見と政策を持ち、それに基づいて議会での弁論に活発に参加し、町の行う事業やサービスに多様な民意が反映されるように活動している議会であれば別ですが、自分が属する会派の決定に従うだけで、議場ではほとんど発言もしない議員が多数を占める議会で、20人という定数を維持しなければならない理由はありません。

 函南町の財政は年を追う毎に厳しさを増しています。とてつもない新庁舎の建設など、税金の無駄使いを積み重ねた結果です。もし、議会が住民の立場に立って行政の行き過ぎをけん制する力を持っていたら、函南町の財政は健全に保たれ、しかも多様な民意をバランスよく満足させる事業やサービスが行われていたでしょう。議会は自らの失敗を自らの身を削ることによって償う必要があります。

 仮に議員定数を14人に減らした場合の効果ですが、第一に、歳費が削減されます。何やかや議員にかかる費用を含めると、6人で3,000万円ぐらいは減らせます。第二に、選挙で当選するための票数が増えるため地縁、血縁を越えた得票力が必要になり、遍く町内に分散する有権者から支持される候補者でないと議員になれなくなります。当選に必要な最低得票ラインはこれまでの600票程度から900票程度に上がるでしょう。そうなればこれまでとは違ったタイプの候補者が出てきて、議会にも質的変化が起こる可能性があります。

 では、議員定数を減らすにはどうしたらよいのでしょう。地方自治法で議員の定数は条例で定めることになっています。したがって、議会の多数決による承認が必要です。議員の多数が反対すれば実現しません。しかし、これも地方自治法によって、有権者には条例の制定や改廃を直接請求する権利があります。有権者総数の50分の1の連署によってその請求が可能です。条例の改廃ですから、いずれにせよ議会を通過しなければなりませんが、それこそ民意であれば議員たちも強くは抵抗できないでしょう。
議員定数14人で2007年の選挙を迎えたいものです。


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