政見、政治姿勢 バックナンバー.011


図書館建設計画に見る町政運営の非効率

1)図書館建設計画に黄信号

このホームページで、町の図書館建設計画について何度か書いて来ましたが、6月議会の会期中に、図書館建設は先延ばしを含め、再検討せざるを得なくなったとの、町側の見解が表明されました。その理由は財源不足です。耐震性診断の結果、学校校舎の建替えが急務だと分かり、それをやれば図書館建設に充てる財源が確保できない見通しが出てきた、ということです。


2)今日の事態は予想の範囲内

昨年6月の議会で、事業費25億円にも達する図書館建設計画が町側から発表され、それに対し私は、函南町の財政力を無視した過大な計画なので再検討するよう提言しました。町長の諮問を受けた図書館建設検討委員会が計画の見直しに当り、その結果、規模を6割程度に縮小した案が提示されたのは今年3月議会でのことです。
それからわずか3ヶ月、この三ヶ月で特別の状況変化があったわけではありません。町は公表を避けてきましたが、複数の学校校舎の耐震性に問題があることは六ヶ月前に出た診断結果で明らかになっていました。ですからその時点で、いくつかの校舎の改修または建替えが必須なことは判断できたはずであり、それを優先させれば、図書館建設は難しいとの見通しは立ったはずです。まだ耐震性診断を実施していない東小学校、西小学校も診断結果が出れば、改修または建替えの必要性が明らかになるでしょう。私が図書館建設計画に対して慎重な見方を取ってきたのはこのようなことを予想してのことでした。


3)見通しの無さが非効率を招く

私は議員になって以来一貫して、函南町の財政状態の正確な把握としっかりした財政計画の重要性を説いてきました。それなしに、無駄のない効率的な財政運営はできないからです。ここ1年間の図書館建設計画の推移は、正確な財政見通しとそれに基づく事業やサービスの優先づけを欠いたがゆえの混乱を示しています。平成16年度予算に計上された図書館基本設計料は不用となり、続いて17年度予算に計上された基本設計料、実施設計料も用いられることなく終わりそうです。


4)展望の利いた町政運営への転換を

規模は縮小されても、近い将来函南町に図書館ができると期待していた町民の皆さんの落胆が思いやられます。図書館建設計画が消えたわけではありませんが、規模だけでなく実施可能な時期についても、あらためて検討し直す必要が生じています。計画性のない、行き当たりばったりの町政運営を早く脱して、町民にとっても確かな展望の持てる町政へと転換を図らねばなりません。


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