政見、政治姿勢 バックナンバー.010


ジャンボタクシーを止めるな!

1)ジャンボタクシー廃止の危機

昨年10月から丹那地区と市街地の間を運行しているジャンボタクシーが廃止されるおそれが出てきました。もともと、この運行は今年3月までを試行期間として始められ、その期間中の利用者の数が1便平均6名を下回る場合は、それ以後の運行は取りやめることが前提になっていました。1月21日までの約4ヶ月の平均利用者は5.4人とのことで、2月、3月に利用者が多少増えても、6ヶ月平均で6人を上回る可能性はないと町は見ています。
高校生が通学に利用できる時間帯に組んだ便の利用者が少ないことが、平均利用者数を引き下げる結果になっていますが、3月下旬には春休みとなり高校生の利用者はさらに減ります。今のまま特に利用者を増やす工夫をしなければ、確かに高校生の利用減分を埋め、さらにそれ以上に大人の利用者が増える目算は立たないでしょう。そんなことで、町はすでに、平成17年度はジャンボタクシー運行のための費用を予算計上しない、と決定しました。


2)早計に過ぎる町の廃止決定

では、仮にこれまでの1便当りの平均利用者数が実績の5.4人でなく6人だったとしたら、町の負担はどれだけ減っていたでしょうか。月平均にすると約37万円だったものが33万円ほどに減る、つまり、月に4万円少なくなる程度のことです。平均して二人あるいは三人しか利用者がいなかったのなら、廃止もやむを得ないでしょう。しかし、6人として勘定しても良い5.4人の利用者があり、金額的にも町の負担増はわずか月に4万円です。それなのに予算の編成時期とからめていち早く廃止を決める町の姿勢はあまりに杓子定規です。
それに、まだ2ヶ月残された試行期間中に利用者数を上げる対策がないわけではありません。高校生の利用者が少ないのは300円という一回の乗車料金が高いこともあります。往復で600円、それを毎日払うと一ヶ月12,000円を超えます。それなら駅まで送るほうが経済的だと思う親御さんがいるのかもしれません。ジャンボタクシーの運行に関する情報が不十分のため、潜在的な利用者が利用していないのかもしれません。運行時間や運行ルートについても改善の余地がありそうです。


3)4万円より利用者の幸福が大切

もっとも望まれるのは、この運行を要望し陳情した丹那地区の皆さんが何とか利用者数を増やす工夫をし、運行継続を磐石のものにすることですが、町には、ジャンボタクシーを利用できるようになって生きる喜びさえ取り戻したと言われるお年寄りの方々の幸福を、思いやって欲しいものです。月に4万円の負担を惜しんで、この方々をジャンボタクシー運行前の不自由で、閉じこもりがちの生活に逆戻りさせるような非情な措置は取るべきでありません。


4)公共事業としてのジャンボタクシー

ジャンボタクシーは丹那地区の人たちだけでなく町民一般に開かれた交通機関です。この試行を成功させることは町民全般にとって意味あることです。これを出発点として、路線バスやほかの公共交通機関が利用できない地域に住む人々にもジャンボタクシーのサービを広げる道が開けます。そのためにも、いま運行中のジャンボタクシーを試行だけで終わらせてはなりません。4月以降の運行継続が可能となるよう、議会の場でもほかの議員たちと協力して町に働きかける所存です。


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