■イントロダクション■
今この原稿を書いている部屋の窓は北東に面し、十国峠に正対しています。視線を北北東にずらすと、まるでセザンヌの描いたサンヴィクトワールのような山容の箱根駒ケ岳が見えます。その手前下に見えるのは箱根峠です。ここからは隠れていますが、駒ケ岳と箱根峠の間には芦ノ湖と湖岸の元箱根の町がよこたわっています。
南箱根ダイヤランドという名の山腹の永住型別荘地に住み始めてから9年になります。ここに住むまでは、南箱根と名乗る場所が静岡県の町の一角にあることがよく飲み込めず、箱根という全国ブランドの地名を騙るいかさま別荘地のように思いなしていたこともありますが、方位から言っても距離の上でも、ここは正に南箱根そのものです。
そもそも、函南とは箱(函)根の南、すなわち、南箱根の謂いに他なりません。
というわけで、このページのタイトルを「南箱根雑記帖」としました。主として函南町に関することで、議員としての立場や政治的な観点からではなく、ひとりの住民としての視点で見たこと、感じたこと、思ったことを雑記帖に書くように書いて行くつもりです。